2014年09月16日

「音楽の聴き方」

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岡田暁生著「音楽の聴き方」を読みました。
2009年に出たんですね。
岡田ファンの私としてはいささか出遅れでした。
タイトルからは何やら教養趣味的な感じを受けますが、実際には彼の音楽論もしくは音楽美学論です。
「西洋音楽史」でもそうだったけど、タイトルと内容の微妙なギャップも彼の著作の魅力ですね。
「音楽なんてどう聴こうが勝手だろ」という批判を大前提にしつつ「それはそうだけど、でもね・・・」的に音楽の聴き方、あるいは音楽そのものについて真摯に考察を重ねて行く・・・彼も書いているように「悪戦苦闘」が偲ばれる、しかし難問に真正面から取り組んだ名著です。